2013年10月12日土曜日

ブログ書評第19回『オレたちバブル入行組』

こんばんは。ビブリオ信州のKです。衣替えをしたと思ったら暑さが帰ってきましたね・・・。健康には気を付けてお過ごしください。

さて、今日紹介するのは、話題騒然だったドラマ「半沢直樹」の原作にあたる『オレたちバブル入行組』(文春文庫、著者:池井戸潤)です。「倍返しだ!!」は記憶に残るセリフだったと思いますが、実はこれ、作中では一度しか出てきません。(笑)ちなみに僕はドラマを見なかったのですが、それを今更後悔しています。どこかで機会があれば見たいなあ。

舞台は東京中央銀行大阪西支店。融資した取引先が経営破たん。半沢は上司から全責任を押し付けられます。それにひるまない半沢は不合理に立ち向かい、最終的に上司に謝罪させる…簡単なあらすじはこんなところです。とにかく読んでるとスカッとします。嫌なこととか忘れそうです。

ここからは僕が読んで思ったことを。
この上司、実は悪い人ではないのでは、と感じました。家族を守るため、家族に害が及ばないように奔走するのです。組織(銀行)を巻き込んでまで。ただの憂さ晴らしに部下に嫌がらせをしていたわけではありません。ただ単に物事が進んでいるのではなくて、背景に様々な思惑が渦巻いていることを実感しました。現実でもこのようなことは多いかもしれません。


また作中では半沢の同期が何度も登場して、半沢に知恵を貸します(彼らはことあるごとにお酒を飲んでいますが、お酒に強いのでしょうか・・・)。同期もまたもがき苦しんでいるわけですが、同期については第2シリーズ(『オレたち花のバブル組』)にて 詳しく描かれているそうです。
同期は半沢にとって強力な武器となり、友情の熱さを感じました。

銀行が舞台のお話ですが、そこまで難しい用語は出てきません。読みだしたら駆け抜けるように読み切れると思います。スカッとしたい方、ぜひ一読してみてはいかがでしょうか。

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