2015年7月21日火曜日

7/15 ビブリオバトルレポート@信大工学部図書館

ビブリオバトル信州の村上です。
今月も工学部図書館のつきいちビブリオバトルに参加してきました!

今まで何度もお知らせしてきたつきいちビブリオバトルですが、
なんと今回の開催でちょうど1周年を迎えたとのことでした!メデタイ!
初回は主催者と学生の1対1のバトルだった、チャンプが決められないからバトルですらなかった!
というつきいちでしたが、今や毎回10人ほどが集まるいい感じの規模のバトルに発展しています。
続けるってことはとっても大切なことなんですね。

松本でのビブリオバトルも工学部図書館のつきいち目指してがんばるぞー!

ということで、今回もつきいちの様子をレポート形式でお届けします。

――――――――――

① 岡田晴恵 『人類vs感染症』

先鋒を務めたのは工学部の原さん。
紹介してくれたのは人類と感染症との闘いの歴史を紐解いていく本です。
曰く、人類の歴史は感染症なしには語れない…それほど人類と感染症は共にあるのです。
歴史の中には、感染症がドイツとスペインの戦争の結果を左右したものもあるとか。
最近はエボラ出血熱が世間を大いに騒がせていました。
人類と感染症の闘いは終わっていない、むしろこれからである…恐ろしいですが興味深い本です。

――――――――――

② 冨樫義博 『HUNTER×HUNTER 24』

続いては、いつも刺客を送りこんでくださる研究室から参戦の小山さん。
紹介してくれたのは休載が多いことで有名な『HUNTER×HUNTER』です。
ジャンプ漫画の特徴ともいえる友情×正義×バトルの中でも、バトルがかなりアツイらしいです。
登場人物たちは「念能力」というものを操って戦うらしいのですが、
この念能力は私が考えるよりも相当複雑な使い方をするらしいのです。
念能力を使ったアツイ頭脳戦がこのマンガの魅力の一つなのでしょうね!

――――――――――

③ 儀我美一 『数学は役に立っているか?』

続いての発表は、ビブリオバトルへの参加は2か月ぶりとなる浅野さん。
数学はどんなところで役に立っているのか?
そんな疑問に、数学が活躍している現場で働く方のお話から答えていきます。
NTTでは電話の回線数とそのつながりやすさがアーランの式というものから導かれるそうです。
そんな専門的な数式や統計学などの知識が、金融や生命保険など様々な分野で役立っています。
生命保険でも数学が使われているなんて、数学って実はすごく身近にあるんですね。

――――――――――

④ エリク・ブリニョルフソン、アンドリュー・マカフィー 『機械との競争』

続いては私村上による発表です。
最近巷を騒がせているドローン、私は最初に見た時、「運送屋がいらなくなるな」と感じました。
歴史の授業で機械に仕事を奪われた労働者による機械打ちこわしの運動があったと習いましたが、
現代はまさに機械に職が奪われている、そんな事態が発生していると感じます。
この本はそんな現代、そしてこれからをどう生きていくのか、ということを考えていきます。
人間は機械とどう付き合っていけばいいかを考えるきっかけになりました。

――――――――――

⑤ 有川浩 『キケン』

最後は、ビブリオバトルのことを知り、つきいちに足を運んでくださった学外の方による紹介!
紹介してくださったのは有川浩さんの『キケン』。
たまたま手に取ったこの本にドハマリし、有川さんの作品をどんどん読みこんでいるそうです。
その内、有川さんの書く作品の特徴として「何かを貫く」姿勢があるのではないか、と思い至ります。
機械制御研究部、通称「キケン」のメンバーが何を貫くのか、気になるところです。

――――――――――

以上5名による発表で見事チャンプ本に選ばれたのは…


エリク・ブリニョルフソン、アンドリュー・マカフィー『機械との競争』と、
有川浩『キケン』 でした!
決選投票の結果、同じ得票数だったため、今回はダブルでチャンプ本となりました。

――――――――――

今回は学外から、しかも発表者として参加してくださった方がいたのが良かったです。
また、テスト勉強の休憩で来てくださった学生さんも何人か様子を覗きに来てくれました。
ビブリオバトルは誰でも無料で参加することができますから、どんどん来ましょう!(笑)
次回は画像に書いてある通り、マンガ限定のバトルが行われます。
「ビブリオバトル…みんなムツカシイ本を持って来ていそうだ!!」と考えている方、
是非次回のバトルに来て、ビブリオバトルってこんなものなんだ!と感じてみてください。

今回のバトル後には、全国大会の予選会についてお話してきました。
工学部図書館では、学園祭である光茫祭に合わせて開催される予定です。
ビブリオバトルの全国大会の詳細は以下の公式サイトをご確認ください。


――――――――――

次回のつきいちビブリオバトルは、工学部のテスト期間が終了したころに開催されます。
画像では8月7日開催となっておりますが、変更があるかもしれません。
最新情報をビブリオバトル信州のツイッターなどでお知らせしますので、ご確認ください。

開催日が8月7日(金)午後4時半からと確定しました。
詳しくは工学部図書館の公式ホームページをご覧ください!

夏休みに一気読みしたい!そんな本(マンガ)をビブリオバトルで見つけてみませんか?

以上、毎度毎度村上によるビブリオバトルレポートでした。


2015年7月9日木曜日

7・8月に開催されるビブリオバトルのご案内

みなさんこんにちは!ビブリオバトル信州です。

最近はぐずついたお天気が続いておりますね。
期末試験を3週間後に控えた私たちの心にも分厚い雲がかかっております…。

そんな雲をパァーッ!!と晴らす、ビブリオバトルの開催情報をお届けします!
今回は7・8月の2か月分の予定を一挙にお届けしますよ。
(8月の予定は日程が明確には定まっていないため、随時更新していきます)

――――――――――

【つきいちビブリオバトル@信大工学部図書館】
日時:7月15日(水) 午後4時半から
場所:信州大学工学部図書館2F グループ学習室

工学部図書館の公式ホームページはこちら

――――――――――

毎月恒例、工学部図書館のつきいちビブリオバトルです。
今回はつきいち史上初となる…水曜日の開催です。

――――――――――

【ビブリオバトル@信大中央図書館】
日時:8月4日(火) 午後4時半から
場所:信州大学中央図書館1F 自由学習スペース(図書館入口右側)

中央図書館の公式ホームページはこちら

――――――――――

松本での開催は、期末試験が終わったその日にしようということになりました。
試験を終えて、楽しみにしてたビブリオバトルに臨むのです。

――――――――――

【つきいちビブリオバトル@信大工学部図書館】
日時:8月10日(月)、11日(火)のどちらか 8月7日(金)午後4時半から
場所:信州大学工学部図書館
※選書は、マンガのみ

――――――――――

つきいちビブリオバトル、初の選書縛りを導入します。
ズバリ、マンガのみのビブリオバトルです。試験が終わった後なので、こういう縛りもありですね。
おススメのマンガをお持ちの上、ご参加くださーい!

――――――――――

【ビブリオバトルin飯山図書館まつり】
日時:8月9日(日) 午後1時から
場所:市立飯山図書館

市立飯山図書館の公式ホームページはこちら

――――――――――

昨年に引き続き、市立飯山図書館では図書館まつりの一催し物としてビブリオバトルが開催されます。
今年もサークルメンバーで遠征に行ってまいります!

――――――――――

【ビブリオバトル@信大中央図書館】
日時:8月24日(月)~30日(日)のいずれか1日
場所:信州大学中央図書館

――――――――――

7月に開催しなかった分、中央図書館では8月に2回ビブリオバトルを開催します。
全国大会も日に日に迫っていますからね、宣伝活動が大切です。

というわけで、8月までに開催予定のバトルの数は、なんと5つ!!
今年の信州の夏は、ビブリオバトルで決まりですねっ!
日時が定かでないバトルについては、詳細が決まり次第追ってお知らせします。
ブログだけでなく、TwitterやFacebookも要チェックですよ~。
みなさんのご参加をお待ちしております!

メール:biblioshinshu@gmail.com
Twitter:@biblioshinshu
Facebook:https://www.facebook.com/biblioshinshu?ref=hl

2015年7月1日水曜日

6/25 ビブリオバトルレポート@信大中央図書館

ビブリオバトル信州の村上です。
近頃は私しか記事を投稿しないので、自己紹介はいらない気がしてきた…?

先日は中央図書館でビブリオバトルを開催させていただきました。
中央図書館でのビブリオバトル開催は我らがサークルの悲願だったので、嬉しい限りです。
そんなわけで、中央図書館での初バトルをレポートでお届けしますよ~ヾ(。>﹏<。)ノ

今回の発表者は私を含めて4人、観戦のみの方が4人で合計8人での開催となりました。














――――――――――

① 平田オリザ 『わかりあえないことから』

トップバッターを務めたのはビブリオバトル信州期待のホープ、小田くんです。
みなさん、「コミュニケーション能力」には自信がおありでしょうか。
近年、企業が新卒採用の際最も重視しているといわれるコミュニケーション能力ですが、
多くの大人たちは若者のコミュニケーション能力の無さを嘆いているそうです。
しかし、劇作家である平田オリザさんは「若者にはコミュ力がある」!とそれを否定します。
どうやら、若者と企業の大人たちの持つ「コミュニケーション能力」像にはミスマッチがあるようです。
このミスマッチがなぜ生じてしまうのかを探ります。


② ミヒャエル・エンデ 『はてしない物語』

続いての発表者は私村上でした。
この本を中央図書館で見つけた時、つい懐かしさに駆られて手に取ってしまいました。
調べてみると、今年でエンデが亡くなってからちょうど20年が経つとのことだったので、
エンデが『はてしない物語』に託したメッセージを伝えるべく、発表本に選んでみました。
この本を書くことでエンデが伝えたかったのは、「私たちにとってファンタジーとは何か」だと思います。
物語の主人公バスチアンの経験を通し、私たちは人間と物語との関係を客観視できます。
昔読んだときはこんな読み方はできませんでした。新たな発見があった1冊でした。


③ 川上ユキ 『独り暮らしをつくる100』

続いての発表者は、「発表者になって!」という私の嘆願を快く引き受けてくれた越智さん。
日本では多くの学生が、大学への入学を機に独り暮らしを始めるのではないでしょうか。
初めての独り暮らし、どんな住まいにしようか考えている人にぴったりの1冊がこの本。
家具の色のそろえ方や、高さのそろえ方などコーディネート術を教えてくれるほか、
「大学生がだらけてしまうのは空間にしきりがないからだ」というように、
自分の空間を作り上げていくうえでのものの考え方も教えてくれます。
空間づくりのための考え方を教えてくれる、これはこの本独特の持ち味だと感じました。


④ 北原尚彦 『ジョン、全裸連盟へ行く』

最後はビブリオバトル信州のメンバー、本の発表をするのは久々の近藤さんによる発表。
書名をコールしてくれたとき、「聞き間違いかな、『全裸連盟』って…?」と思いました。
ジャンルで言えば現代ミステリー、登場人物の名はワトソンとホームズ、聞き覚えがありますね。
そう、この本は現代を舞台にしたシャーロック・ホームズなのです。
彼らが使うアイテムも、現代らしくスマホになっていたりするそうです。
オリジナルのシャーロック・ホームズと直接的なつながりがある、というわけではないですが、
本家のファンなら「おっ、これは」と思う要素がところどころにあるパスティーシュです。


――――――――――

以上4人による紹介で、みごとチャンプ本に選ばれたのは…。














北原尚彦 『ジョン、全裸連盟へ行く』 でした!
さすがビブリオバトル信州一番の古株近藤さん、敵いませんね…。
ブランクを感じさせないみごとな紹介で、オーディエンスの心をわしづかみでした。

――――――――――

というわけで、初のビブリオバトル@中央図書館、無事に終了いたしました。
あんなに立派な会場での開催は初めてだったので少し運営がドギマギしていました(汗)。
しかし、学生のみなさん警戒しているのかなかなか輪の中に入ってきてくれませんね…。
もっと入りやすい雰囲気作りが必要でしょうか、今回の反省点ですね。
まあ、私がまったく知らない教育と繊維の学生さんが来てくれたのでよしとします!

7月になり、大学生にとっての山場である期末試験週間が近づいてまいりました。
勉強ばかりで疲れた…何か息抜きになるものはないか…!?
そんなときは、リラックスして読書をしてみるのはいかがでしょう。
ビブリオバトルに来れば、楽しく息抜きできるような1冊が見つかるはずですよ。

以上、毎度村上によるビブリオバトルレポートでした。