2015年9月19日土曜日

9/16 ビブリオバトルレポート@長野市城山公民館

はじめまして、昨年からビブリオバトル信州に参加させていただいている原と申します。
今回は私が9月16日に長野市城山公民館で行われたビブリオバトルの模様をレポートさせていただきます。
城山公民館でビブリオバトルが行われるのは今回が初めてで、城山公民館で定期的に行われている「城山館」というイベントの一環として今回ビブリオバトルが開催されました。会場には私を含めた参加者が7名、そのうちの4名の方が発表してくださいました。

                     

①小沢正『きつねのぱんとねこのぱん』

最初の発表者はビブリオバトル初参加の黒栁さん。
絵本を読むのが好きとのことで、絵本を紹介してくださいました。
きつねのパン屋が最近できたねこのパン屋のパンがとてもおいしいという噂を聞き、食べに行くと本当においしい。苦しまぎれに「ここよりきつねのパン屋の方がおいしい」と客を装いねこのパン屋にさりげなく伝える。すると、今度がねこのパン屋がきつねのパン屋に客を装いパンを食べにやってきて......というあらすじだそうです。黒栁さんは今回が初めてとは思えないほどあらすじを語るのが上手でした。
藤枝リュウジさんのイラストが素敵で、 大人から子どもまで楽しめる絵本だそうです。

                     

②鷲田清一『京都の平熱――哲学者の都市案内』

二番手は図書館職員の方による紹介。
この本は京都で生まれ育った哲学者鷲田清一が、路線バスにそって京都の地元を振り返るという内容だそうです。といっても著者の「神社は歩き疲れたときに立ち寄って休む場所であって、金を払っていく場所ではない」という考えから、神社等の京都の有名観光地を巡るわけではないそうで、読むと観光地の京都と違う新しい京都が発見できるとのことでした。

                    

③マガジンハウス『Tarzan No.617』

三番手は城山公民館職員の長谷川さんによる発表。
長谷川さんが紹介したのは雑誌でした。 曰く、何事も長続きしない性格故にやろうと思った筋トレも長続きしなかったときに読んだ雑誌だそうです。この号では筋トレ特集が組まれていて、3日に1回3つのエクササイズだけで良いという記事を読んで、これならできそうだと思ったとか。それから、今まで2年以上トレーニングを続けることができているそうです。この号は二年以上前のものなので、もう販売していないそうですが図書館にバックナンバーがあるそうなので気になった方は探してみてはいかがでしょうか。

                    

④新井紀子『コンピュータが仕事を奪う』

最後を務めたのは私、原です。
産業革命以後、肉体労働が機械に代替されるということが行われてきましたが、近年では人工知能の発達によって頭脳労働も機械が代替するようになりつつあります。では、「機械が代替可能な頭脳労働とそうでない頭脳労働は何か?」ということをコンピュータをよく知ることで考えていこうというのが本書の内容です。今のところ、機械で代替不可能と思われる知的活動は「発想すること」、「問題の発見」、「物事を抽象化すること」あたりだと私は思います。いずれもトレーニング方法が確立されておらずこれらの能力を鍛えることは容易ではないという共通点がありますね。これらの能力は地道に鍛えるしかないということかもしれません。

                    

以上4名による発表で見事チャンプ本に輝いたのは...

小沢正『きつねのぱんとねこのぱん』でした!

終始和やかなムードでバトルは進み、バトル終了後はちょっとしたお茶会が開かれ本の内容についてなどの歓談を楽しみました。

以上、原によるビブリオバトルレポートでした。

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